一人はみんなのために、みんなは一人のために、当事者は当事者のために
AWS(Abused Women Support)

体験ストーリー

11月の光メッセージ感想


2012/12/18
11月の光のメッセージミーティングに参加した。この日、ふたりの体験者からこれまでの人生物語を聞いた。小池さんは子どもを連れて公的シェルターと母子支援施設を使って自立の道を探られた。一方の佐光さんは成長した子どもたちを巻き込まずに、徹底的に私的な民間のネットワークを使って単身で人生を切り開いてこられた。

実は私はグループの中でお二人を少しは知っていたつもりだったが、あらためてじっくり聞いて女性の底力に深く感動した。小池さんが今も命に関わる難病を抱えながら、自分の人生を引き受けて前向きに生きておられることや、母への日常的な暴力を見て育ち、充分知っているはずの大人になった子どもたちが佐光さんの苦境を理解しない場面でも、それを嘆かず自分の人生に邁進される姿には凛々しい「大人の女性」の魅力があふれていた。

初めて参加したという隣席の方とちょっと立ち話したら、彼女は「ショックだぁ。モラハラ夫への非難が心に渦巻いていたけど、結婚を選んだときの状況思い出したら結構自分の打算もあったと気付いた。自分でやったことは自分で何とかしないといけないですね。自分と娘の人生に責任があるのは私なんだと頭をがーんとハンマーで殴られたような気がした。本気で自立考えよう、ヘルパー資格とろう」と熱を込めて話してくれた。

私も一応自活してはいるが、厳しい職場環境やDVへの理解の進まない社会への怒りが逆に自分を甘やかす言い訳になっていることに気付いた。小池さんのように、いつでも今の自分が大好き!と胸張って言える成熟した私でいたいという思いを帰路の地下鉄のなかで抱きしめた。(あかり)
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