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AWS(Abused Women Support)

体験ストーリー

体験ストーリーをきいて 熊谷早智子さんのメッセージから


2012/09/01
熊谷早智子さんをお迎えして
By 桜井香於璃(さくらいかおり)
7月7日、七夕の午後、小雨の中おんなたちは集まりました。
今回はモラルハラスメント被害者同盟を作られた、熊谷早智子さんをお招きしました。
コファシリテーターの波多野さんから熊谷さんの紹介、野本さんの紹介があり、マイクは野本さんにバトンタッチされました。

ファシリテーターの野本さんからは、内閣府と東京都からの光交付金をいただき、「光のメッセージミーティング」や「安全・安心へとつながる地図」というパンフレットを作る事ができ、それには、元気のない小鳥が元気になって自立するストーリーが描かれていました。

そして熊谷さんにバトンタッチ。モラハラと言うと精神的暴力、嫌がらせと言う言葉が頭に浮かびます。私はDVサバイバーですが、熊谷さんのお話を聞いて、モラハラもDVも心の痛みは同じだなって感じました。
熊谷さんのすごい所は、モラハラ被害に遭われたのに、今安心して笑いながら聞けるお話になっている事です。
それは元夫は生活費を渡さず、熊谷さんの給料は生活費と子供のおむつ代に消え、元夫の通帳からは公共料金とローンが出るだけ、更に熊谷さんのボーナスは元夫が管理したとの事。そして元夫はすごくケチで、コートがもう1枚欲しいと言ったら体はひとつ、コートは1枚で充分、靴も1足あればいいと言われましたが、実は元夫はコートも靴もたくさん持っていたそうです。

熊谷さんはPCに強く離婚の時にはネットでいろいろ調べたそうです。
そこで熊谷さんからのアドバイス。
離婚を考えたらまず証拠を集める、財産を調べる。
夫婦で一台のパソコンを共有するのは危険。できるのならネットカフェの方が安全。
それから携帯も勝手に夫の携帯に転送される事があるので要注意!
ネット上では実名を出さない。

現在、モラルハラスメント被害者同盟を作り、管理されているそうです。PCを使いこなし掲示板で皆が集まり情報を発信し管理されているそうです。「離婚成立」の書き込みがあれば他の仲間から「おめでとう」のメッセージを貰えるとも。

私自身調停離婚しましたが、離婚には結婚する時の10倍位の力が必要だと思いました。現在ムーンストーンに繋がり参加していますが、初めの頃の私はまるで「能面」だったと仲間に言われます。

熊谷さんは、うつにもならず薬も飲んでいらっしゃらないとの事です。私は現在K病院通い、昨年1月からM医師に診てもらっています。「泣く」という事ができないと言ったら「大丈夫!」と笑顔で私を包んでくれました。そして少し前から感情が持てるようになってきました。原家族において私は三人姉妹の長女として「お姉ちゃんなのだから!」「お姉ちゃんのくせして!」と言われ続け泣くと言う事は許されませんでした。45年という長い間歯をくいしばり自分を殺し我慢して前進あるのみでしたが、やっと今治療の効果もあり、感情を持てるようになってきました。

ムーンストーンのミーティングの中では泣きながらシェアする事も出来るようになりました。まだまだ回復、いいえ、成長の途中の私ですが、熊谷さんのお話を痛快にうかがいました。そして会場からも笑いが出たりで熊谷さんのパワーを皆でいただきました。

これからもPCを使いこなし情報の発信や掲示板の管理等ご活躍していただき、迷えるモラハラ夫を持つ妻達にエールをお願いしたいと思いました。


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