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AWS(Abused Women Support)

お知らせ

DVの次世代への連鎖を食い止める研究会


2013/02/04
DVの次世代への連鎖を食い止める研究会開催

連日のように報道される、子どもたちへの暴力や虐待に心を痛めておられることと思います。
特に、守るべき親からの暴力や精神的虐待を受ける事案は後を絶ちません。
暴力の中で育つ子どもたちへの影響は、計り知れないほど大きなものとなっています。
そこで、このたび、DV家庭で育つ子どもたちへの影響を食い止めるため、また現状を広く
社会に知らせ、理解してもらうための研究会を立ち上げることとしました。

この問題に関心の深い、メディア関係者、研究者、法律家、子ども支援者の方々を中心にディスカッションをしたいと思います。

◆第1回 日時:25年1月11日(金) 15時から17時  
 場所:日本財団 会議室(虎の門)

テーマ:DVの子どもへの影響 現状報告1 法律、現場の視点から
発題者:
戒能 民江氏 お茶の水女子大学名誉教授・客員教授
「女性に対する暴力」問題を中心に、国際的な動向や歴史的展開を視野に入れながら、 男女平等政策の現状と課題について検討するとともに、国及び地方自治体の男女共同参画・DV政策形成へ参画。性暴力禁止法ネット共同代表。研究テーマは、•女性に対する暴力研究、•フェミニズム法学理論研究。

横田千代子氏 社会福祉法人婦人保護施設いずみ寮 施設長。全国婦人保護施設等連絡協議会会長。東京社会福祉士会理事。
1984 年、婦人保護施設「いずみ寮」に指導員として就職。1999年から施設長に就任。
さまざまな課題を抱え、社会の中での適応が困難になった女性たちに対し、日常生活の支援、就労支援、健康・栄養支援、余暇生活支援などを行う。利用者の「暮らしづくり」をテーマに、地域の人々との交流にも力を入れている。

◆第2回 日時:25年2月8日(金) 18時半から20時半 
 場所:東京ウィメンズプラザ 視聴覚室

テーマ:DVの子どもへの影響 現状報告2 心の側面から

発題者:
春原 由紀氏 武蔵野大学人間科学部人間科学科教授。NPO法人RRP研究会理事 。臨床心理士。
専門分野:臨床心理学 (キーワード:虐待・DV被害母子・家族関係・心理劇・グループカウンセリング) 児童心理学、児童臨床心理学、心理療法論、心理療法特論、学校臨床心理学特論、発達支援特論 。
   
白川美也子氏 精神科医・臨床心理士。
現在医療法人カメリア横浜カメリアホスピタル精神科医。子どもの虐待、DVなど対人暴力被害によるトラウマが専門。
トラウマの連鎖を防ぐため、成人だけでなく、乳児院、児童養護施設、出産を扱う婦人保護施設など社会福祉施設での活動にも力を入れている。主に女性・子どものトラウマ治療にあたる。東日本大震災による子どものトラウマ支援も。   

◆第3回 日時:25年2月22日(金)15時から17時
  場所:日本財団 会議室(虎の門)

テーマ:DVの子どもへの影響 現状報告3 

発題者:近藤 恵子氏 NPO法人全国女性シェルターネット共同代表。NPO法人女のスペース・おん理事。パープルユニオン副執行委員長。
20代から女性運動にかかわり、「女のスペース・おん」を活動拠点として、相談事業・調査研究活動・政策提言活動・教育啓発活動・ネットワーク活動などを展開している。 DV犯罪にまきこまれる子どもたちの被害影響も深刻である。全国女性シェルターネットの調査によると、シェルターを利用した子どもたちの6%が性暴力被害を受けており、加害者のほとんどは実父であることがわかっている。
防止法・保護法としての現DV防止法には限界がある。DVを根絶するためには、加害者に犯罪の責任をとらせると同時に、暴力を選択しない生き方を身につけさせる教育プログラムが必要だ。また「配偶者間」に限定した法律内容では、デートDVや子どもへの性虐待、セクシュアルマイノリティの被害などを救うことができない。
包括的な性暴力禁止法の制定が急がれる。
以上

・DVの子どもへの連鎖を食い止める研究会 事務局 担当佐々木まき 
 http://www.awstokyo.org/ 
aws.tokyo@gmail.com 
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