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お知らせ

日本のサンフランシスコ副領事、DV容疑で逮捕


2012/05/19
また国際的に恥ずかしいDV加害が各紙に報道された。読売新聞の5月8日の記事に
よると、上記見出しで米カリフォルニア州北部の検察が7日、在サンフランシス
コ日本総領事館の長屋嘉明副領事(32歳)を妻への家庭内暴力14件と傷害罪3件
の計17件で起訴したと報道。長屋副領事は、サンフランシスコ郊外の自宅などで
妻に暴力をふるった疑いで4月初め地元警察に逮捕された。地元メディアでは、
検察の主張として昨年1月から今年3月にかけて、妻をねじ回しで刺す、車から突
き落す、踏みつける、殴って歯を折るなどしたと報道している。長屋副領事は
2004年総務省入省。10年から同総領事館に勤務、IT分野などを受け持っている
というが、逮捕後の罪状認否で無罪を主張し、まもなく保釈金を支払って保釈さ
れたという。
思い出すのは、「家で女房を殴るのは日本の文化だ」というコメントが、カナダ
のマスコミに大きく報道された1999年のバンクーバーDV事件。打越弁護士が、こ
の事件の顛末を調べてくれている。1999年2月18日、カナダのバンクーバーで妻
を殴って怪我をさせたという理由で、病院からの通報で警察に逮捕された下荒地
修二氏(56歳)は、70年外務省入省。駐米公使を経て03年7月から大臣官房。福
岡県出身。灘から東大という超エリート。その後釈放されて帰国している。この
時下荒地氏は、たった「3ヶ月間減給10分1」処分されただけで、その後も各国で
大使を続けていたとのことだ。(2008年現在、在ベネズエラ日本大使に着任らし
い)。

これが、DV罪のない日本の外交官と高級官僚組織の実態。あれから10数年、多少
は組織の認識は変化したのだろうか。

同総領事館は「今後の司法手続きを見守りたい。裁判で事実関係が確定した場合
は、しかるべき措置をとる」としているが、本当にどのような対応となるか注視
したい。
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